令和1年度 山廃純米 無濾過生原酒

令和1年度 山廃純米 無濾過生原酒


■R1BY 山廃純米 無濾過生原酒 佐香錦50%

原料米 奥出雲産佐香錦

精米歩合 50%
 
アルコール分 17.4%  日本酒度 +5

酸度 1.5



取扱酒販店



◎製品概要

このお酒は無窮天穏 山ざくらになる
予定だった原酒のお酒です。


しかし山ざくらのコンセプトに沿った酒が
出来なかったため

通常の山廃純米生酒として販売する事となりました。

この酒の価値は天穏の原酒として
十分なものだと思います。


しかし私が山ざくらに求めるものは、
無窮天穏の酒造理念の象徴の姿であり、
旗艦として我々を導くような圧倒的なお酒です。

今季の山ざくらはその圧倒的な基準までは
クリアできなかったために、

通常の天穏の山廃純米 無濾過生原酒と
してご紹介します。破格のクオリティです。
上手に造りすぎました。


製造方法は昨年同様に
「営みを感じる酒」ということで、

酵母無添加の山廃を利用して
少数の野生酵母を取り込むこと、

3日麹を更に伸ばしてほぼ4日に、
踊りや高泡時の最高品温を

抑えないなど、生命の痕跡である優良な
アミノ酸を多く取り込むように仕向けました。

しかし今年の佐香錦は生命の入る余地が少なく、
良酒ですがこの理念には適応しませんでした。



◎テイスティング

香り…
安心する穏やかな香り、吟華、
麹と乳酸の甘い香り、酸、
清冽でややエステリー


味わい…
きれいさ、厚みのあるベースに吟味、
弱い甘さ、乳酸、やや強く輪郭のある酸、
良い渋と木、ドライさが
キレを生み軽やか、吟味の余韻。


綺麗で味わいがあり複雑で切れる良い酒
しかしながら山ざくらと
しては野生感ある余韻、フィネスや花が足りません。

精錬な齋香や齋蔵なら良かったんですが…。
老ねる要素もかなり少ないので
生熟も最高なものになるでしょう。

おそらくこの酒は冷蔵環境のもと、
生で一年寝かせて飲むと、
自分と酒の境界線がわからなくなるような
柔らかで強い、おおらかな酒になると思います。
蔵でも試してみます。


出雲杜氏 小島達也